AI-CON登記で法人登記事項の変更手続きをしました。

ある事情があり、法人登記の項目をいくつか変更することになりました。以前、顧問税理士さんの事務所に実費(印紙代)と代行手数料は聞いていたのですが、今回、変更箇所がふえたので、再度確認させていただいたところ、けっこうな金額の見積もりになってしまいました。

事前にGVA TECHさんのサービス「AI-CON登記」で費用感をつかんでおり、税理士事務所にもつたえていたのですが、逆にAI-CON登記はかなりリーズナブルなので、社長さんが自分でされてもよいですよ、と提案いただいたので、さっそく自分で行ってみることにしました。

AI-CON登記とは?

さきに書いたとおり、GVA TECHさんのサービスのひとつで、以下の項目を申請するためのPDFドキュメントが作成できるサービスです(本店移転、新任、辞任、重任、退任、代表取締役の住所変更、募集株式の発行、商号変更、目的変更、株式分割)。

AI-CON登記の作業手続き

まずアカウントを作成する必要がありますが、入力項目はそれほど多くありません。アカウント作成後、ログオンし必要事項を入力していきます。その際、現在の登記事項を入力する必要がありますが、現時点(2020年9月)で、登記の無料サービスを提供しており、登記情報を代行して取得し、PDFで提供してもらえます。提供されたPDFをアップロードすれば入力する手間がはぶけ、大変便利です。営業時間内(平日10:00~18:00)内の申し込みは1時間以内にメールでお渡ししますと記載されていますが、私の場合、2~3分以内にメールに添付されて送付されてきました。おそらくこのあたりはウェブサービスを組み合わせてうまく自動化しているのでしょう。

最短15分で登記書類作成が出来る秘訣 | AI-CON 登記

オプションの「かんたん郵送パック」

作成された書類はブラウザーに表示され、マニュアルも含めてZip形式でダウンロードできます。この後、書類を印刷し印紙を貼付・捺印して管轄の法務局へ郵送する必要がありますが、私はオプションサービスの「かんたん郵送パック」を選択しました。若干不安だったのと、どのようなサービスなのか試してみたかったからです。

ブラウザーでの作業は午前中に終了、当日の18時30分過ぎにかんたん郵送パックの発送連絡のメールを受領し、翌日にかんたん郵送パックのレターパックライトが届きました。中身は前日に作成された申請書とマニュアル、宛先法務局が印刷されたレターパックライトです。申請書に捺印する箇所には、付箋が貼っており、ふだんこのような作業をしていないユーザにとっては、とても親切ですね。印紙を貼付・捺印し、レターパックに発送元情報を記入して同封、近くのポストに投函しました。アカウント作成から投函まで実質1時間ほどだったかもしれません。

このサービスの良かった点

登記変更などは、法曹サービスを業として行っているひとでなければ、何を・どのようにすればよいのかわからないと思います。従業員をおかず、自分ひとりでほとんどを行うマイクロ法人にとっては、できるだけ簡単にすませたいものです。もちろんすべて自分でおこなって、費用を節約するという考えもあるでしょう。ただ、貴重な時間の節約にもなり、またサービスは100%代行ではなく、自分で作成プロセスの一部にかかわるので、スキルとしても蓄積できるとおもいます。

何気によいサービスとおもったのは、役員の任期管理機能でしょうか。マイクロ法人でも役員の重任登記(任期満了後も継続して役員にとどまること)はしなければなりません。任期の最長は10年ですが、10年後のことを覚えているのはむずかしいものです。カレンダーのサービスに登録しておけばよいのですが、わたしは以前、税理士さんからリマインドされて、きづきました。怖いのは重任登記を忘れて放置した場合、最大100万円の行政罰が科せられることです。実業務では、どの程度の期間放置しておいた場合なのか、また科せられる罰金もケースバイケースのようですが、いずれにしても、余計な出費はひかえなければなりません。任期管理機能を使うと、メールでリマインドしてくれるそうです。

改善してほしい点・追加してほしい機能

改善してほしい点は、マニュアルの注意点に、赤線もしくは蛍光色などを追加して、よりわかりやすくしていただきたい、ということです。また、登記変更後、管轄の税務署・都道府県税事務所・市町村に「異動届出書」を提出しなければなりません。税理士さんの中には、事務所のウェブサイトから無料でエクセル形式の様式を提供されているかたももいらっしゃいますが、同様のサービスを提供していただけるとありがたいと思いました。

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